大宮盆栽の海外輸出プロジェクト
何気なくネットで盆栽の調べものをしてたら、こういうものを見つけました。
盆栽を始めたばかりの自分には今の盆栽界がどうなってるのか興味深かったです。
以下ちょっとだけ抜粋してみます
(以下抜粋)
盆栽園の現状
・ 園の主な事業は、顧客盆栽の維持管理・預かり、新規販売(国内外)である。
・ 盆栽は嗜好品ゆえに社会経済状況の変化と共に顧客層の変化が著しい。
・ 国内の少子化の流れにより国内の盆栽愛好家が減少傾向である。
・ 園主の高齢化及び後継者問題に伴い、園の経営に先行き不透明感がある。
日本からの盆栽の輸出
・ 日本からの盆栽のコンテナ輸出需要は 30年前から始まった。
・ 20年前が最盛期である。
・ 主な取扱商品は 10万円以下の中品と呼ばれる盆栽である。
・ 現在は中国や台湾、韓国などアジア地域から輸出される低額商品に押され気味である。
・ 現在は、2008 年の線虫類等の検疫問題を契機に輸出の厳しさが増し、また今日の
急激な円高傾向がさらに輸出の足かせとなっている。
※コメント: 低価格の中国製に押され気味とか、円高とか、日本の電気機器や自動車などの輸出産業と同じですね。検疫の問題はまた後でまとめてあります。
ヨーロッパでの盆栽
・ ヨーロッパにはガーデニング文化があり、時間的ゆとりがあり、盆栽需要(ポテンシャル含む)は高い。
・ 特に女性の愛好家が多い傾向である。また若者の間ではアート、クリエイティブ
指向が強いため、創作が楽しめる盆栽は人気のひとつである。
・ 現在は山採り盆栽(山々で伐採採取した木を盆栽に転用したもの)が人気となっている。
・ 日本の盆栽需要の高い国は、イタリア・ドイツ・オランダ・フランス・スペイン・イギリス・チェコ・トルコ・ベルギーなどの欧州地域である。
埼玉からの盆栽の輸出先
1.スペイン
2.イタリア
3.ドイツ
4.台湾
5.イギリス
※コメント: 盆栽は嗜好品でその国の経済状況にも影響されるとするなら、
スペイン、イタリアは今後盆栽需要が伸びることはあまり期待できなさそう。
盆栽の検疫
少なくとも 2 年間、公的登録された盆栽園で栽培管理すること。
・栽培期間中、高さ50cm以上の棚か、線虫が侵入しないコンクリート床に置かれた鉢で栽培すること。
・欧州で未発生のさび病の付着がないことを保証すること。
・年間少なくとも 6 回の植物防疫所の検査が行われ、有害動植物の寄生・付着がないこと。
・栽培土壌には有害動植物がないこと。
・輸出前に次のいずれかの措置をとること。
① 培土の除去
② 栽培土壌を除去し消毒した栽培土に植え替える
③ 適切な消毒を実施し検疫証明書へ記載する
・輸出検疫に合格した盆栽への封印と検疫証明書への記載すること。
・植物ごとに適用される個別の規定に抵触しないこと。
・各盆栽は育成園と植え付け年次がわかるように標識を付けること。
・盆栽は輸出までの間、識別できるようにすること。
※コメント: ゴヨウマツの場合、輸入期間などさらに厳しい条件が。
はじめて知りましたが、なんかすごく厳しい条件ですね。
大宮盆栽の弱み
【国内】
・ 日本国内では盆栽というイメージが「年寄りの趣味」と見てネガティブに捉えられている。
・ 今日の時代変化、経済情勢により国内盆栽業界が低迷傾向(盆栽園の減少等)にある。
・ 園主の高齢化、後継者難、園経営の縮小によるスタッフ不足、
地価高騰等による相続問題が挙げられる。
・ 輸出に関する検疫制度に対応した態勢が採れていないため、
愛好家やバイヤーからの買い求めにも応じることができない。
・ 盆栽園に入りにくいイメージがあり、特に初心者にとっては敷居が高い存在である。
(抜粋ここまで)
ジャパニーズ・ボンサイが世界に認知されるために、このようなプロジェクトを計画されるのは良いことだと思います。
ただ、盆栽を始めたぼくからすると、もっと国内向けの情報発信を充実させてほしいというのが先にきます。
5月の連休の大宮盆栽祭り、よく知らないけど、たぶんこれってかなり大きなイベントですよね?それなのに、この大宮盆栽祭りの情報はオフィシャルな所からほとんど出ていないです。
盆栽祭りでどんな盆栽を売ってるのか?とか、どんな賑わいなのか?とか、前年の写真とか・・・
情報は全て個人の盆栽愛好家の方のブログからというのはさみしい状況です。
最近大宮盆栽のfacebookが開設されたようですが、
http://www.facebook.com/omiyabonsai.jp
こちらもまだこれからという感じ。
たのむからもっとがんばってくれ~(´・ω・`)
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