冬管理の基本事項
冬の間盆栽をどうするか、はじめての冬越しなので
そろそろ勉強しておきます。
以下は、先日借りてきた近代盆栽に書いたあったことを
自分なりに要約したものです。
◆ムロとは?
盆栽を冬に保護する設備のこと。
風と寒さがしのげて、温度や湿度が一定に保てる設備であれば
なんでもムロと呼ぶ。(加温はしない)
ビニールハウス、発砲スチロール、衣装ケースなど・・・
◆ムロの温度、湿度
温度3~7度 湿度40~60%
◆冬季消毒
ムロ入れの前に行う。
10日~1週間前がベスト。
◆ムロ入れ
暖地性の樹種や、秋の植え替え、整姿を行った樹から。
それ以外は1、2度霜に当ててから。
◆ムロ出し
芽が動き出す前に。
曇りの日か小雨の日など急激な温度変化のない日に。
すぐに棚上に出さず、軒下など風を遮れるところで1週間程度慣らす。
「ムロ入れは遅め、ムロ出しは早め」という格言もある。
◆ムロでの管理
ムロ入れした樹は基本的にさわらず。
針金も慣れるまではやめた方がいい。
水やりは3日~7日に1回。
肥料はいらない。
ムロに樹を詰め込みすぎると、
水やりの際、鉢のまわりからうまく水をかけることができず
十分な水やりができていない場合があるから注意。
落葉樹は水切れで葉がしおれるなどわかりやすい変化がないので
気付いたときには致命的になりやすいので注意。
◆石灰硫黄合剤
冬季消毒に使う殺虫殺菌剤。
100年以上前の農薬だが、よく効くからいまだに使われている。
うどんこ病やサビ病には殺菌作用、ハダニやカイガラムシには殺虫作用。
抵抗性を持ちにくいので優秀。
希釈は落葉樹で10倍程度、松柏や常緑樹で20~40倍。
※人によって多少違うみたい。
代用として殺菌、殺虫の両方の効果が望めるサンヨールがおすすめ。
サンヨールは500倍に薄めて休眠期に2~3回散布。
カイガラムシ対策にはマシン油が有効だが、松柏やサツキだと薬害の可能性も。
◆今日のiBonsai