初心者向けの盆栽は?
初心者向けの盆栽でおすすめなのは何でしょう?
よくある質問で、人によってその回答はいろいろだと思います。
自分が好きな樹種を選べばいい
それで失敗したとしてもそれも勉強。
まあ極端に言ってしまうとこれで終わりなんだと思いますが、
それではちょっと味気ないので自分なりにもう少し踏み込んで考えてみました。
盆栽も樹そのものの特徴や、それを取り巻く環境、
そして何より盆栽を育てる人自身のスタイルによっておすすめも変わってきます。
3つの要素に分けて考えてみましょう。
1.育てやすさ
2.情報量
3.おもしろさ
1.育てやすさというのは、害虫や病気に強いとか、暑さ、寒さに強いとか、そういう要素のことです。水やりだけで後は放っておいてもなんとかなる楽チンな樹、失敗の少ない樹を選べばいいわけですが、そのためには事前によく下調べをするか、盆栽園などで購入前にきちんと自分の希望を伝えておく必要があります。
2.情報量は、その樹が盆栽としてメジャーなのかマイナーなのかによって変わります。
育て方がわからないとき、何かトラブルがあったとき、メジャーな樹であればすぐにネットで調べて情報を得ることができますが、マイナーな樹では情報が少なく、それを買った盆栽園とかでしか聞くことができない可能性もあります。
黒松、赤松、五葉松、真柏、カエデ、ケヤキ、山もみじ、サツキといったところがメジャーな樹と言えるのでないでしょうか。
※ぼくの持ってる盆栽5本のうち4本はこの中に入っています
※情報の入手しやすさを重視してメジャーなものを選びました。
3.おもしろさは、いろいろ盆栽に手を掛けていく喜びに通じると思います。
この要素は1.育てやすさと相反する部分もあります。
※育てやすさと両立するタイプもあります
芽摘みや葉刈りを繰り返してやわらかで細かい枝ぶりを作りたい人は雑木を、
針金で枝や樹形を作っていくのが好きな人は松柏を、
実が成ったり、花が咲いたりするのが好きな人はそうした樹種を選べばいいと思います。
1~3のうち、どれを重視するかはその人によって違います。
住んでいる土地の気候によっては1を重視せざるを得ない人もいるかと思いますが、
そういった特殊な条件を考えないとすると、
1と3では、個人のリスク許容度が如実に出る部分です。
リスクをとるタイプの人は、どんどん改作して攻める盆栽。
もちろんそういう場合でも最初は安い素材でリスクを抑えます。
リスクをとらないタイプの人は、最小限の剪定でできるだけ自然に安全に。
ぼくの場合、2と3を重視して選んでいくつもりです。
まあまだ若いんだから、ある程度リスクはとっていこうと思います。
失敗しても次がありますから。
といっても、まだ改作できるほどの腕はありませんが^^;
ちなみにぼくが最初に買ったのは桜ですが、これは初心者丸出しの選択ですね。
最近ぼくみたいに、花見シーズンに桜盆栽を買う人は多いみたいです。
やはり桜を部屋に飾ってお酒を飲むというのは、
盆栽を知らない人にもすごく魅力的な話ですよね(笑)
ただ、桜は上で述べた1~3のどの要素をとってもイマイチで、
ブログとか見ても桜をいくつも持ってる愛好家の方が少ないのも頷けます。
ただ1つ、毎年春に花を咲かせてくれる・・・ぼくにとってそれが大きな楽しみなのです。
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