盆栽マンション日記

都内マンション在住のタカヒロです。苦戦しながらも楽しい盆栽ライフ5年目になりました。

ようやく終わりが見えたマンション工事

去年の6月から始まったマンションの大規模修繕工事

ようやく終わりが見えてきました。

 

といってもあと1か月

でもここまで長く辛抱してきたぼくにとっては、

出口が見えただけでもかなりの救いです。

 

ぼく以外にもマンションに住んでる盆栽愛好家さんもたくさんいらっしゃると

思うので、ここで言っておきます。

 

修繕工事は最悪です

 

マジで盆栽をやられている方は引っ越した方がいいレベルです。

 

だいたい築10年くらいすると、マンションの修繕工事の可能性が出てきますので

注意してください。

 

(以下長文注意w)

 

分譲の人は、理事会とかでまず議題に上がるので前もってわかりますが、

賃貸だと何も相談なしでいきなり決定の告知があり、数日後には工事が開始されます。

 

まずは足場が組まれます。

ベランダは粉塵まみれになり、樹の葉を洗う羽目になるので注意しましょう。

 

その後、外に粉塵が飛ばないよう足場の外にシートがかぶせられ、

ベランダの日当たりが悪くなります。

鳥や大きな虫が入って来ないのはいいことですが、風通しも悪くなります。

 

ここからは外壁の検査です。

タイル1個1個を叩いて検査していくみたいで、

こいつがすげえ時間をとります。

 

うちのマンションの戸数は100弱

まあそこそこ大きいですが、驚くほど大きいわけではありません。

 

今日はお宅のベランダ内に入りますよと予告してくれるのは

いいのですが、その精度が悪いと「やるやる詐欺」です。

 

せっかくそれに備えてベランダの樹を移動させたのに、

全然工事しないじゃないか!ということが日常茶飯事。

 

特に日照ゴールデンタイムにこれをやられると

かなりストレスたまります。

 

途中で工事会社に要望してみたのですが、

単にクレーマーとして処理されたのか、結局改善されませんでした。

 

まあ普通ベランダの使用なんて洗濯物で、

1日2時間の日照の有る無しにやっきになる人なんて想定してないですからね。

 

期日通りやってくれるならまだしも、

一事が万事この調子で、少しずつ予定が遅れ遅れになって

その分ベランダ制限の日にちが延びるのは精神的にキツイです。

 

 

また今日はやらないという告知でも、

作業員が足場を歩く音が聞こえるとちょっとドキッとします。

 

ベランダの盆栽にぶつかりはしないだろうか?

枝を折っても「すいやせ~ん」と軽いノリで謝ってきそうなのが

一番怖いことです。

 

初心者ながら苦労して育ててる大切な樹です。

それを知らない人が、しかも枯れなきゃいいんでしょぐらいにしか思っていない人が、毎日盆栽の数メートル横をドリルやトンカチを持って歩くわけです。

 

もし工事の仕上がりをチェックしようと

ベランダの柵をひょいと越えて来たら・・・

 

そんな気の休まらない夏を過ごし、

秋へと入ると、なぜか工事の進展がなくなりました。

 

見かける作業員の姿も2、3名で、

ベランダも静かになり喜んでいたのですが、

そのツケが後からやってきました

 

年が明けて、工期が迫ってくると

いきなりスケジュールがタイトになり、

ベランダは使用禁止、玄関側の廊下でも作業と

もう盆栽の逃げ場がないというくらいになりました。

 

明らかに秋にサボりすぎて、急がないとやべーって焦ってました。

唯一よかったのは、これが樹の休眠期だったこと。

もし春や夏だったら、もうオワッてました。

 

工事に合わせて盆栽移動。

風邪を引き、体調悪い中やってたら、

山ぶどうの枝をまたポキッと折ってしまい自己嫌悪。

 

実際に作業員が躓いて樹が鉢から飛び出したり、

蕾が取れたりと実被害もありました。

 

つい1か月前ですが、この頃が一番つらかったです。

 

工事事務所に何度電話したことか・・・

傍目から、気難しい盆栽おやじ、クレーマー、病的に日照を気にするサイコ野郎

と思われることさえも、最後の方は気にならなくなりました。

 

 

まあもうやめましょう、グチグチ言うのは。

 

今回の工事、もしぼくが盆栽を持っていなかったらどうだったか?

そう考えてみました。

 

確かに遅れ遅れで長くかかりましたが、

そんなに不満をもつような工事ではなかったと思います。

以前のぼくなら。

 

つまり、ぼくのところに来た工事業者が飛びぬけて悪いということじゃなく、

この程度の工事は普通だということです。

 

いまぼくの住んでる地区では、

マンション工事が流行ってます。

 

もしかしたら、あなたが住んでるマンションでも工事が始まるかもしれません。

 

そしてもしそうなったら早めの引っ越し。

これしかありません。

 

状況は違うかもしれませんが、

日当たりのために実際に引っ越したツワモノな盆栽愛好家もいらっしゃいます。

 

盆栽のために引っ越しするというのは、

一般レベルからすると理解できないことかもしれないですが、

たとえばペットならどうしますか?という話と同じです。

 

工事の騒音が9か月も続き、犬や猫がストレス症状になってしまったら、

引っ越そうかなと思う人も多いはずです。

盆栽も似たようなものです。

 

ぼくの場合、当初工事は3、4か月という予定が、

延び延びになって9か月まできたので、

なかなか決断できませんでした。

 

いま振り返ると、工事への対応に費やした時間や精神的ストレスを

考えれば、引っ越した方がお得だったと思います。