「根と葉のバランスをとる」はいつも正しいのか?
先日のカエデです。
2週間前にバッサリ剪定したところまで話しました。
盆栽の教科書には、根と枝葉のバランスをとるようにしなさいと
書かれてあります。
いま上をかなり剪定したわけだから、
それに応じて根も減らしてバランスをとらないといけない、
つまり植え替えするべき・・
・・と思いきや、A藤さんに
「おれなら植え替えないな~」
と言われました。
根の伸長と共に枝も伸びるもの。
いま植え替えて根が伸びる「のびしろ」を作ってしまうと、
切り戻したところの芽が徒長してしまう可能性がある
-という趣旨の説明だったと思います。
あ、これはこの樹の根の詰まり具合とかを見ての判断ですね。
根が伸びる「のびしろ」がないと、
芽もあまり徒長せず、節も詰まってくる。
あくまでこの樹の場合だけど、この場合は植え替えない選択の方が
いいのでないかという考え。
言われてみるとなるほどと思います。
でも一方で、
切る前には根と枝葉のバランスは取れていた。
それなのに、枝葉を切って根をそのままにすると
崩れたバランスを元に戻そうと枝葉が勢いよく出てしまうのでよろしくない。
根を切って、バランスをとるのが正しい。
という主張のどこが間違っているのかと聞かれても
うまく答えることはできません。
まあ理屈はともかく、植え替えをしないで様子を見たんですよ。
樹に教えてもらうということで。
剪定から2週間後。
予定どおり切った枝元の芽が動き始めています。
が、すでに芽吹いていた葉は予想以上に大きく成長してしまいました。
参考までに去年の9月の葉の大きさはこんな感じ。
比較すると、今年の方がかなり大きいのがわかりますね。
(大きな葉といってもカエデでは普通サイズで
去年のサイズが小さかっただけなんですが)
葉の大きさ、節の間延び・・と
正直これまではあまり良い傾向ではないですね。
少し前に春嘉さんのブログで
ちょっと慌てるぐらいのタイミング(芽吹いてしばらく経った)で
植え替えると芽の伸びを一旦止められるので丁度いい
という記述があったのを思い出しました。
この樹も植え替えした方が良かったのかもしれません。
ただこうなったからには、
上でかなりエネルギー使ったから
もう新しい芽は徒長しづらいはずだ。
全部の芽が徒長するって可能性は低くなったぞ
と納得するしかないかもです^^;
結果はまた後日報告する予定です。
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