盆栽イベントに行っても、売店で買う樹がない
盆栽を始めた頃は、それこそ宝の山のように見えた即売会。
いつかはあんな樹を買えるようになりたいものだと思ったものです。
ところが、最近は即売会に行っても、一向にテンションが上がりません。
最近は仕事、仕事で忙しく、その溜まった鬱憤で
「よーし、次の盆栽イベントで派手に買ってやるぜ~」
と鼻息荒く乗り込んでいるのに・・です。
「おっ!」という樹がないのです。
テンションが上がったと言えば、1月の名品展でMKT先輩の飾りを見たときは「おおっ!」と思いましたね。
でも楽しみにしていた売店が期待外れで無念の手ぶら帰宅。
テンションも急降下でした。
そんなことが何度か続き・・
いくら鈍いぼくでも気づきました。
もはや自分の欲しい樹は売っていない
ということに。
5月 大宮盆栽まつり→ 収穫ゼロ
9月 東京支部展→ 小さいモミジ1本
11月 秋雅展→ ピラカン1本
1月 名品展→ 収穫ゼロ
2月 立春盆栽大市→ 草
と、直近1年の大きなイベントをみても最高で2,000円の樹を買っただけ。
ほとんど納得のいく買い物はできていないのです。
こうなってくると、あとは盆栽園に直接行くとか、ヤフオクで買うとかするしかありませんが、それもなかなか時間がかかります。
ヤフオクもそんなに良くはないです。
良くないですが、ずっと気長に待っていれば、そのうち自分のストライクゾーンに球がきます。
これは去年の年末にヤフオクで入手した深山霧島の初冠雪(という名前らしい)
季節外れの花もついて1300円。
サツキをやらないぼくでもこの値段とこの樹形、それに花付きなら、思わずポチってしまいます。
春に植え替えて、盆栽散歩に連れていく予定です。
話を戻します。
結局のところ、樹の買い方が間違ってると言われればそれまでなのですが、ぼくと同じように都内在住で盆栽歴2~5年くらいの愛好家さんで困ってる人はけっこういるんじゃないかなと思います。
・雅系の展示を目指すわけではない
・かと言って500円、1000円の素材では満足できない
・かと言って5000円の素材をモノにするだけの腕はない
贅沢言ってんじゃねえよ、と怒られそうですが、ホントこれ、なんですよ。
本来なら、盆栽イベントの即売会は、愛好家の大きな楽しみの1つです。
しかし、少なくとも今のぼくのレベルで即売会へ大きな期待を抱くことは間違いだとわかりました。
昔、心躍らせながら上野グリーンクラブへ向かったあの頃の気持ちを味わうことはしばらくないでしょう。ちょっとさみしい気がしますが、しょうがありません。
最近ぼくはカメラに凝っていて、新しいレンズを買ったのですが、このレンズは「撒き餌レンズ」と言われています。
初心者が背伸びするのにちょういい価格帯で、しかも写りがいいんです。
メーカーはこの比較的安いレンズで買ってもらって将来もっと高額なレンズを買ってもらう布石にする。そういう意味で撒き餌レンズと呼ばれています。
盆栽にも「撒き餌」があればいいのにね。