「性」が盆栽に占める割合
もうすぐ3年目を迎える盆栽生活。
-盆栽ってのは性(しょう)の良い樹を探してくることなんだ。
-性の良い樹の枝を挿して作るんだよ。
とあるベテランさんに言われたことを思い出します。
要はそれで半分以上決まってるってことですね。
根張り、曲、肌、培養といったファクターが重要視される
サイズの樹もあるでしょう。
でも7センチとかそういうサイズで長年持ち込むということを考えたら、
最終的には性ってことになるのかもしれません。
その場合、古さと性で樹を見せるという形になります。
上の写真は去年の例会で講師の方に見せてもらった五葉松。
お茶のペットボトルで大きさがわかりますよね。
ちょっと拡大してみましょう。
この葉性、すごいですね~
まあそこらの即売会じゃあ見かけない樹です。
性の良い樹を見つけること-
そう言われたとき、実はぼくはちょっと拍子抜けしました。
それが盆栽の極意と言われても肩すかしを食らったような感じです。
(盆栽の極意は心だとか言われるよりはマシですが)
培養方法を研究したり、針金などのテクニックを磨いたり、
長年の経験だったり・・・
そういうものよりも単に性の良いものを見つけるのは
簡単そうに思えました。
でもそれは簡単じゃないことがわかってきました^^;
どんな盆栽名人も性には勝てないと言いますが、
たまに会のベテランさんの樹を拝見すると、
これは本当に性だけでこうなるの!?
と驚く樹を見かけます。
上の五葉松にしても元々葉性がいいのに加え、
水を辛くしたり、水を辛くしても枯れないように棚場を工夫したり、
いろいろな条件を長い時間かけて試行錯誤された結果なのでしょう。
そう思うと、単に「性を見つけるだけ」といっても、
その道は決して平坦ではないようです。
(五葉松はまず性を見つけるだけでも相当難しそうですが)
外は雪。
今日はなぜか、そんなことに思いを巡らせながら
夜が更けてしまいました。
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