芽出しから展葉までのストーリー
以前、芽摘み(落葉樹の)についての疑問を書きました。
葉が固まる前に摘んでもOKな場面とダメな場面があるみたいで
それがどうも納得できなくて、会の先輩に聞いてみました。
そこで聞いた話をぼくなりにストーリー仕立てにして
まとめてみました。
かなりぼくの解釈が入ってます。
ぼくが考えやすいような形になってるので、
これが正しい理解なのかどうかはわかりません。
また樹のサイズによっても変わってくるのでご注意を。
基本的には光合成によって作られるエネルギー(=収入)と
芽吹きや葉の成長などに消費されるエネルギー(=支出)の
関係で考えるのがわかりやすいです。
そのエネルギーの増減を図にするとこんな感じ。
※この図はぼくの勝手なイメージです
a:芽吹き前。芽が吹くと一気にエネルギーが失われる。
b:芽吹き後。葉の成長にエネルギーが使われる。
この初期段階で成長点を止めるのがモミジの芽摘み。
c:葉が展開して光合成。その収入が支出を上回りはじめる。
ただしエネルギー的には底なので下手に手出ししない方がいい。
d:要注意期間(E2 < E1)
少しずつエネルギーが蓄積されているが、
ここで剪定すると2番芽が吹かなかったり、
吹いても展葉する前に力尽きてしまう。
e:剪定、葉刈り適期へ
葉の成長が止まり支出が抑えられ、収入が大きく上回る。
芽摘み、剪定はbの早めか、eがベスト。
前年からしっかり肥培してある樹なら他のタイミングでも耐えうる。
芽吹きの良い樹も大丈夫。
ぼくがよくやって失敗するのがcやdでの剪定です。
この時期も見た目、葉が大きくなったり節が間延びしたりして
いかにもエネルギーが余ってるような印象がありますが、
次の芽吹きや展葉にかかる余剰分が残っているかどうかは別なので
注意しないといけません。
ちなみにベテランさんの記事を見ると、
ちゃんと走らせてから、つまりe以降に叩くということを実践されてます。
単純なことをわざと難しく書いた感は否めないですが、
自分用のメモとして書き記しておきます。
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