盆栽は道楽?
昨日は若手メンバーで所属する盆栽会の大先輩T屋さんのご自宅へ伺い、
展示会に向けてのアドバイスなどを頂いてきました。
昔の盆栽愛好家さんの話を聞くこともできて興味深かったです。
その昔、盆栽が道楽と言われた頃の話です。
盆栽愛好家さんであれば、萬園のHPにある昔の日誌を読んだことが
あると思いますが、あの世界です。
盆栽というと、定年をむかえたお年寄りが、
庭で心の平穏を満たすためにハサミでチョキチョキ切ったり、
縁側でお茶をすすりながら自分の樹をながめてる・・・
そんなイメージがあるかもしれませんが、それとは全くかけ離れたものでした。
例えば似たような日本文化で「生け花」「茶道」などが道楽と言われると
ちょっと変な感じを受けます。
ぼくにとってはなんとなくハイソでおきれいな世界ですからね。
それらの世界をよく知りませんが、盆栽にも生け花と同じようにその美しい様式があって、と同時に、その中でうごめく人間の人間臭さというのがあったんだということを知りました。
思えば、近年「道楽」って言葉をあまり聞かないような気がします。
道楽をwikipediaで調べると、
自分の生活の中に仕事とは別に熱中できる趣味にふけり、それを楽しむこと。
「道楽」には、「酒道楽」、「女道楽」、「ばくち道楽」など、本人の品位を損ね、
自堕落になったり、他人に迷惑をかけたり、家庭環境を破綻させたりするおそれのあるものも含まれる。
と書かれてありましたw
そう、盆栽道楽というときの道楽は上の説明の後半部分に近いものがあるのです。
少なくともぼくは先輩から昔話を聞いたときはそう思いました。
まあそういう時代だったと言えばいいのでしょうか。
ただ時代は違うけど、盆栽の道楽な性質は形を変えて現代でも引き継がれています。
昔からすればそんなスケールの小さいこと、道楽に入らないよと言われそうですが。
我が家でも、樹が数が増えるにつれ、妻からの評価は急降下。
-家庭環境を破綻させたりするおそれのあるものも含まれる。
この言葉が突き刺さる今日この頃です。。。
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